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こだわりと選択:背後に潜む思い込み/TED Talk“The art of choosing”に感化されて

私たちは生活していくうえで、数えきれないほどの選択をしており、こだわりを持っています。改めて、あなたのこだわりは何ですか?と聞かれると何かしらあるはずなのに、口を閉ざしてしまい、答えることができない自分がいました。こだわりをしっかり持っているはずなのに、些細なことだからなのか記憶の奥底にねむってしまっていました。そこで、二人(Aimi & Asuka)で話しながら「こだわり」を言語化してみることにしました。後半には、「こだわりと選択」の話をするきっかけになったTEDtalk”The Art of Choosing”を紹介したいと思います。

目次

私達のこだわり

服を選ぶときの基準:色と形

私は色んな色を選んでいますが、最近のトレンドはパープルが少し入ったくすみピンクです。どちらかといえば赤に近い色を選ぶことが多いです。対して、Asukaは青系を選ぶことが多いです。

服の形はラウンドネック、Vネックだったらどちらを選ぶかについて。Asukaは丸顔がすっきり見えるからという理由で「Vネック」が好きで、首が詰まっているニット等は選ぶことはないようです。私は首元が開いているデザインはフィットしていない気がするので、首が詰まったものが好みです。

食のこだわり

これは話し出すと止まらないトピックでした。あんなにもこだわりが思い出せなかったのに、トリガーを見つけるとあっという間ですね。ここでは一部を。

・米:もち麦や五穀米を入れるかどうか
・辛さ:一味や七味を入れるかどうか
・飲み物:水orその他、温度
・ティータイムのティーパック使い方
・レシピ見て計るかどうか
・砂糖の値を信じる?

ティータイムの話で出てきたのが

「こだわりがないのもこだわり」

というAsukaの言葉でした。ティータイムをするとき、抽出時間や水の量が記載されていますよね。フレーバーティ―が好きで、味も楽しんでいるけど濃さにはこだわりがないため、抽出時間にこだわらず、ちょっとくらい薄くなっても気にしていないという私の発言を聞いて出てきた言葉でした。「抽出時間や濃さにはこだわりがない」と言ってはいるものの、「計ることをしない」というこだわりでもあります。言われたとき、納得してしまいました。これに限らず、「こだわりがない」という部分にも私たちは何かしらの選択をして、こだわっていることはあるに違いありません。

調味料をレシピを確認して計るかどうかは、料理を食べる人が誰かによって選択が変わっていました。自分だけの場合、適当に目分量で計りますが、他人が関わると少し丁寧に調理をしていることに気づきました。こだわりは、他人が関わると、いとも簡単に変化してしまうときもあります。

この時、話してみたことをまとめてみました。

こだわりには選択が大きく関係していること
こだわりがないのも、こだわりかもしれない
こだわりは、他人の影響であっという間に変わることがある

こだわりについては、Sheena IyengarさんがTEDTalkのイントロで話されていた緑茶に砂糖を入れるかどうかの選択に感化され、話したことでした。彼女は選択の実験を行っており、TEDでもアメリカ人が選択に対してどんな思い込みを持っているのかをプレゼンしています。またThe art of choosingという本も有名です。以下は個人的メモみたいな感じなので、TEDTalkを見るか、本を読むことをおすすめします。

TEDTalkで紹介されていた選択に関する3つの思い込み

① if a choice affects you, then you should be the one to make it
②The more choices you have, the more likely you are to make the best choice
③You must never say no to choice.

一つ目の思い込みは、自分に影響する選択は自分がすべきであるということです。アメリカには自分の希望をかなえるために選択をしているという背景があります。しかしアジアにルーツをもつ子どもたちにとっては、選択は個人的な願いを叶える方法だけにとどまらず、自分が信頼したり尊敬している人と形成しているコミュニティや全体の調和を作り上げる方法でもあります。そのため、選択を他人にゆだねることがあるそうです。

二つ目の思い込みは、選択肢は多いほうが幸せで、自由に選ぶことが出来る方が幸せなはずだという考えです。Sheena Iyengarさんによると、選択肢が少ない環境で育った人にとっては選択の海に飛び込むことは恐怖抱くそうです。ほんの少しの違いに注意を払って生活していなかったため、違いが分からず、選択ができません。背景によっては選択肢の多さが幸せにつながるとは限らないことが分かります。3つ目は興味深い研究結果とともに紹介されていましたが、ここでまとめようとすると原稿ほぼ丸写しになりそうなので、ぜひ動画で確認ください。

Sheena Iyengarさんがいうように私たちは、たくさんの思い込みや固定概念を持っています。私は、知り合いから教えてもらった

「すべては一部として正しい」

を心に留めています。例えば、三角錐があったら、下から見たら丸に見えますが、横から見たら三角に見えます。その人の背景や立場によって同じものを見ていたとしても、異なって見えているということを示す言葉です。自分の価値観で物事を見ていて、他の人は違うように見えていることを頭の片隅に置いておくと、思い込みで世界を狭めることなく、相手を傷つけたりしないかもしれないと思って大切にしています。

こだわり、選択、思い込みといろんなところに話を飛ばしてしまいましたが、生活を振り返って見ることは自分を知ることにつながるので面白かったです。

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