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英会話を3年以上続けた私が、オンライン英会話を薦める一番の理由

前回の記事では、私が紆余曲折しながら英語学習を3年以上続け、IELTS7.5を取り、無事にフィンランド留学を始められそう…という所まで到達した話を書き連ねました。(そしてそこから早2年くらい経ちました笑。)

今回は、私の3年間の英語学習の中心であり、英語力を飛躍させてくれたオンライン英会話についてです。(他の勉強法や、私がどのレベルから始めてIELTS7.5になったか等については、前回記事をご覧ください。)

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なぜオンライン英会話?

英語で海外の人とコミュニケーションが取れるようになりたい、仕事に活かしたい、海外留学して学位を取りたい… 英語を学ぶ理由は人それぞれですが、ほとんどの英語学習者がぶち当たる壁はスピーキングとリスニングでしょう。私も高校受験・大学受験と山ほど英語を勉強したはずなのに、英語を話す場面においては全く使い物にならないと言う有り様でした。

そこでよく説かれるのが、「アウトプットの重要性」です。実際に頭の中にあるものを瞬時に取り出す練習をしなければ、頭の中の引き出しが錆びついたままでスムーズに出し引きができないという現象が起きます。

私のように、語彙も文法も最低限はあるはずなのに…という方には、もちろんさらに単語帳などで語彙を増やす努力もそうですが、まずは使ってみることが大事です。アウトプットの練習には、音読、シャドーイング、日記を書く、動画を撮る、独り言をする等、さまざまな種類がありますが、私にとって一番最適でラクだったのは、「オンライン英会話」です。

1)目の前に人がいることの大事さ            

私がオンライン英会話をすすめる理由の一つは、臨場感のある会話を練習できることです。画面越しとはいえ、画面の向こうにリアルな人がいる(そしてその人とは英語で会話しなければならない)というのは、なかなかの緊張感です。そして、その緊張感・臨場感というのがポイントです。

例えば、アウトプットの方法として、日常生活の中で頻繁に英語で独り言をぶつぶつ呟いて練習するという方法もあります。ただ緊張感・臨場感がない場で独り言練習できるというのは才能だと思います。私には、その独り言練習はできませんでした。なぜなら一人で英語を呟いても聞いてくれる相手がいないと、シンプルにつまらなかったからです。「今日こんなことがあってさぁ」とか、「このニュースについて私はこう思う」みたいなことって、自分で自分に向かって言っても、聞いてくれている相手がいないので途中で緊張感がなくなり、めんどくさくなって話すのを止めてしまったりします。その点、画面の向こうに人がいると、自分が最後まで発言をしないと場が持たないので責任を持って何かを伝えようとせざるを得なくなります。その、何があったとしても目の前の人に向かって「自分で頑張って伝えようとする過程の積み重ね」で上達するのだと思います。

2)海外の人と話すことに慣れる             

臨場感のあるオンライン英会話で自分がしっかりと発言する練習していると、同じようにリアルで自分の目の前に海外の人がいたとしても、パニックにならずに済む可能性が高いでしょう。私は海外とは程遠い場所で育ち、高校生くらいまでは自分と全く違う見た目の人と交流したことがなかったので、初めて金髪青い目の人を目の前にした時、本当に全く人種の違うこの人と私はコミュニケーションを取れるのだろうか…と怖気付いたのを覚えています。しかし、それも慣れなもので、オンラインであったとしても海外の人と日常的に話していると、彼らも特別な訳では無く同じ人間なんだという感覚が根付いてきます。とにかく、将来日本以外の場所で英語を使って生きていきたいという場合に、海外の人とのコミュニケーションへの「慣れ」は必須でしょう。

3)英語を話す量と機会の担保              

さらに、お金を払ってまでオンライン英会話をする利点は、日常的にきちんと英語を話す練習が確保されることです。もちろん、自分の周りやHellotalkなどで海外の友人を見つけて英語を話すようにするというのも一つの手です。ただ、私には友人に自分の英語のコーチをしてほしいとは頼めませんでした。教えるというのはそれなりに単価のかかる仕事だし、英語でのコミュニケーションがそこまで上手でない時点では、私と会って英語で話すベネフィットが相手にあまりないからです。また運よく遊んだりすることが出来たとしても、英語目的に私ばかりが話していては心地の良い関係性にはなりません。しかし、オンライン英会話では、「生徒」が「話す」場でありお金を払ってサービスを受けている分、思う存分英語の練習ができます。しかも、毎日。誰か英語を話す友人がいたとしても、毎日毎日英語の練習にタダで付き合ってくれる人はなかなかいないでしょう。アウトプットする場とその量を担保するという意味でも、お金を払う価値はあると思います。

例えば、私は留学に行く前の2018-2021年、DMM英会話で、27275分(=454時間35分ほど)英語を話す練習をしました。3年DMMを続けると語彙が増え発話がスピーディになり、始めた頃とは比べられないくらいスラスラになりました。外国語習得に必要な時間は約2000時間-3000時間と言われています。(アメリカ国務省Foreign Service Institute調べ:英語ネイティブスピーカーが、日本語・中国語など言語的に遠いグループの言語を習得する場合2200時間ほど。)言語習得と言っても個人差はありますし正確なデータを取るのは難しいですが、とりあえず根気のいる時間がかかることは間違いありません。アウトプットの量を確保するという意味で毎日一回でも英語を話す練習をすれば見える世界が変わると思います。

DMM英会話で3年間ほど毎日レッスンを受けた結果。

4)楽しい、その一言に尽きる                      

この記事のタイトルにある、「私が英会話をお薦めする1番の理由」というのがこれです。シンプルに楽しいからです。そんな単純な理由かよってこの記事を読むのを止めたくなった方もいるかもしれませんが聞いてほしい。自分と全く異なる土地に生まれ異なる環境で育ってきた人とする会話は、毎回何かしらの発見があって興味が尽きません。その時々の気分で「愛とは何か?結婚の意義とは?一夫一妻制はどのような条件下で可能なのか?」、「家族とは、友人とは」、「資本主義とメンタルヘルス」、「ジェンダー平等やフェミニズム」、「欧州諸国での右傾化」、「仕事やキャリアの意味、仕事におけるアイデンティティ形成」などなど幅広いテーマでディスカッションをしてきました。自分とは意見が全く違う、日本でただ働いていたら出会えないであろう人達と話す機会というのは、この分断された社会ではとても貴重です。誰かと対話することで改めて自分の価値観や意見が揺さぶられたり、あるいは強固になったりして、学びによる自分の変化を見るのも楽しいです。

また英会話を何回か続けると、気の合う仲の良い先生というのが何人かできてきます。彼らとは週に1、2回話す友人・メンター的な関係になり、人生の悩み相談をしたり近況報告ができるのが有難かった時期もありました。特に学部卒業後の進路で迷っていた時や海外の大学院に進学しようと奮闘している時など、英会話の先生という役割を超えて親身に話を聞いてもらったことは本当に大きな支えになりました。一人暮らしをしていた頃、気軽にちょっとしたことをおしゃべりして相談できる相手がオンライン上にいることは、私が正気を保って生きていくのに必要だったのかもしれません。

なので、私のようにおしゃべりで、自分とはバックグランドが全然ちがう世界のどこかの誰かと日常的に話すのが好きな人には、すごくオススメです。継続するのが苦痛ではないアクティビティは、やはり続けやすく効果も出やすいものです。このご時世、chatGPTなどに話しかけて英語の練習すれば良いという意見も見かけますが、将来のゴールが海外の人と円滑にコミュニケーションを取ることなら、やはりオンラインでも生身の人間と英語で対話することの意義は大きいと思います。

最後に

日本で英会話を3年間続けたのちに、フィンランドに留学して以降は英会話はおやすみしていました。日常で英語を話すし課題も研究も全部英語漬けだから、大丈夫だろうと思ってのことです。ただ、「英語で」勉強はしていたものの、「英語の」勉強自体はそれほどしなくなってしまったのは反省点です。発音や語彙は意識的にインプットして練習しないと伸びないと感じます。(なのでスイスに来てからまた再開しました。)

フィンランドでの修士課程を無事に卒業し、そしてスイスの博士課程を始めた今現在の英語力は、「少なくとも2年前よりは良くなったかな」程度です。留学して外国に住んでいるから英語がメキメキ伸びるというのは幻想です、本当に。もちろんIELTS等を受けていないので正確な英語力の伸びは測れていませんが、昔より「良くなった」というのは、英語でコミュニケーションするのに抵抗がなくなり、「ネイティブのように英語を話さなければ相手にされない」という思い込みから解放されたゆえに、伸び伸びと話すことができるようになったという意味です。語彙力は未だに課題です。。

ひとつ確実に言えるのは、昔の自分の努力がなかったら、私は今いる場所には絶対にいないということ。英会話を続けていなければ、大学院留学できるレベルまで到達できなかっただろうし、スイスの博士課程の採用面接に通ってポジションを確保することはできなかったかもしれません。もちろん今の研究ポジションは、英語能力だけではなくバックグラウンドや研究スキルの方が見られていたとは言え、そもそも英語で円滑にチームとコミュニケーションできる能力がないと箸にも棒にもかからないので、コツコツ英会話をしてきたのは決して無駄ではなかったと思います。

英語学習には10人いれば10通りのやり方があるように、英会話が全ての正解だと言うつもりはありません。ただ、私のようなお喋りの人には比較的ラクに楽しくアウトプットの練習ができると思うので是非ゆるゆると続けてみてください。

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この記事を書いた人

フィンランドで修士号取得(MSc), スイス大学院の博士課程在籍中。専攻は神経科学。興味は人間の脳とこころ, フェミニズム, アート, 言語学習。

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