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スイス人、初めての日本|魚嫌い克服なるか?@福岡

前回、前々回と、私のスイス人パートナーのイヴが初めて来日し、日本のコンビニお菓子に狂喜乱舞したり、英語が得意とは言えない私の家族に会ったりした時の話をしました。

今回は魚嫌いのスイス人・イヴが、せっかく日本に来たのだからと頑張って刺身にチャレンジしてみた彼の挑戦の話をしようと思います。

ヨーロッパの魚事情と寿司人気の記事にも書いたのですが、とりあえず結論、ヨーロッパの魚は不味いことが多いのです。こりゃぁ私もスイスで育っていたら絶対に魚嫌いになっていた自信あります。

イヴも、スイス育ちでほぼ美味しい新鮮な魚を食べたことがなく、不味い魚を食べてトラウマになっている模様だったので、「日本に来たら一回だけは魚にチャレンジする」と意気込んでいました。

(海鮮類の宝庫である北海道で学生時代を過ごした私は、何回か東京で不味い魚を食べて衝撃を受けたことがあるので、イヴと魚を食べるなら絶対に東京以外で、と決めていました。)

私の地元は福岡で親戚は全員福岡にいるし家族もしょっちゅう福岡に行くということで、イヴが日本に来てから早々に福岡に飛ぶことに決めました。福岡は海のものから山のものまで安くて美味しいものが沢山あるので私の好きな場所の一つです。

福岡に到着したその日の夜、私たちは祖父の妹の家族の家に招かれ夕食をご馳走してもらうことになりました。

イヴが頑張って魚を食べたことに大喜びした私の家族は、その後次から次へと色々な種類のお刺身を薦める事態になりました。

その都度、イヴはOKと頑張って挑戦し、イヴが毎回新しい魚を口に運ぶのを、じーーーーーーーーーーーっと興味と心配の入り混じった目で見つめ、イヴが美味しそうな顔をすると、あからさまにホッとして大喜びする私の家族でした。(このループが数回は続きましたw)

私の祖父も祖父の妹夫婦も、「自分の家で自分の料理で西洋人をもてなす」ということが初めてで、何だったら文化の異なる人でも食べられるのだろうと、そもそも準備した食べ物の中で一体食べられるものはあるのだろうと不安ながらも、沢山沢山美味しい料理を準備してくれたので、すごくありがたかったなぁと感じます。

異文化交流というと、すごく大そうな事のように聞こえますが、実は「文化も見た目も全然違う人」は同じ人間で、同じような事に喜んで同じような事に悲しんだりするという、至極当たり前の事に気づいて、ナチュラルにその人に接するという事なのだと思います。

※ちなみに、私だったら嫌いな食べ物(例えばメカブ)を異国で挑戦することは絶対に避けると思うので、トラウマになった食べ物(魚)を頑張って食べたイヴはすごいと感心しました。

スイス人パートナー、初めての日本シリーズはまたちょこちょこ更新する予定なのでお楽しみに!

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この記事を書いた人

フィンランドで修士号取得(MSc), スイス大学院の博士課程在籍中。専攻は神経科学。興味は人間の脳とこころ, フェミニズム, アート, 言語学習。

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