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日本育ち・留学経験無しの私がIELTS 5.5からIELTS 7.5になるまで|英語学習のあれこれ

こんにちは。
今回は、英語と無縁だった状態から留学しても何とかなりそうかな状態になるまでの、私の数年間の英語学習の紆余曲折について書きたいと思います。(※2021年フィンランドに留学する前に書いた記事です。フィンランド留学後の現在(2023年4月)については別記事で。)

先に、1年前(2020/07/11)のIELTSのスコアを公開しておきます。(今はもう少し上がっていると信じたいですが…)

overall7.5 (Listening:8.0 Reading:8.0 Writing:6.5 Speaking:7.5)

Writingの6.5がネックですが、出願したかった全ての海外の大学院と奨学金の英語の足切りは一応クリアしていたので、2021年の出願のスコアはこれで乗り切りました。

ちなみにこんな記事を書いているものの、私は今の自分の英語力に満足しているわけでは全くなく、改善の余地しかないことを痛感する毎日です。それに英語学習は誰にでも当てはまるパーフェクトな方法はなく、学ぶスピードもフィットする勉強法も人それぞれだと思うので、私のやり方がベストだという気は更々ありません。しかし、私のような特に海外のバックグラウンドもない普通の日本人でも、ある程度の所までは到達できる一例として、何かの参考になったり励みになったりしたら嬉しいです。

それでは、早速私がどういう勉強をしてきたのか書き連ねていきます。

【中高】~2015


ごくごく普通の中高校生でした。「英語は使うもの」という概念はゼロ。英語は受験の科目。文法と翻訳漬けの英語勉強。海外大受験なんて概念は露知らず。勿論1㎜も話せません。この頃の自分に、英語は使うためにあるのだよ…と教えてあげたいです。

【大学1年~3年】2015-2017


とはいえ、海外への憧れはあったので、アジアアフリカなど色々な所行ったり、英語使いそうな交流プログラムに参加したりしました。しかし残念ながら、3歳児レベルの英語だったので、知的で複雑なディスカッションなど出来るわけもなく、劣等感を強く抱いていたのを今でもほろ苦く思い出します。(英語学習者あるある:日本語なら本当は複雑なことを考えられているのに、英語になった途端、自分の戦闘能力が赤ちゃんみたいになるの、ものすごい悔しさですよね…)

  • 2017年12月:北大が寛容にもIELTSを無料で(!)受験させてくれました
    • スコアはoverall5.5 (L:5.0 R:6.5 W:5.0 S:5.5)

【大学4年生】2018

  • 2018年6月:DMM英会話を始める(一日30分。怠惰なので基本、予習も復習もせず。)
    • 他にやった勉強といえば、好きなTED talk を聞き流すこと、月に1,2回、そこまで理解できない英語の記事を読むくらいでした。「どんどん瞬間英作文」も1ヶ月くらいはしたはず(ですが、途中で飽きて辞めた気がします)
    • (なぜDMMを始めたかというと、この年の8月に日米学生会議に参加できることになったからです。日米の学生間でアカデミックなディスカッションをするというプログラムだったのですが、その英語力でアメリカに行っても撃沈しただけでした。)
  • 2018年12月:英会話6か月継続。
    • 前述のアメリカ滞在で自分の英語のできなさを痛感し悔しい思いをしていたので英会話だけは続けていたものの、特に英語勉強の強い目的はありませんでした。卒業まで2年以上は猶予があり自分の進路も全然定まっておらず、海外大学院に行く/海外で働くという選択肢も全く頭になかったからです。
    • その冬に(受験料の8割ほど北大が負担してくれたので)とりあえず再びIELTS受験
    • スコア:overall6.5 (L:5.5 R:8.0 W:5.5 S:6.5)
    • 6ヶ月間- 毎日30分英会話しただけなのにスコアが伸びて感激したのを覚えています。スピーキングの伸びは完全に英会話効果だと考えます。
    • ただ今振り返って、1日3時間くらい勉強していれば今頃は全然違うレベルにいたかもしれないと考えると悔しいです…。当時は英語勉強する理由がそんなになかったので、とりあえず趣味的に毎日やっただけでも良しとすることにします…)

【大学5年生】2019

  • 2019年6月:英会話1年継続。
    • DMMの料金が上がった気がしていたので、iknow!(DMM会員無料の単語暗記アプリ)をやらねば損だし、単語力が足りないのは明らかだったのでボチボチやり始めました。+気が向いたらTED見たりもしました。が、やはり英語勉強の主軸は一日30分の英会話でした。
    • もともと私はおしゃべりなタイプなので、その時興味を持っている話したいトピックについて毎日誰かとディスカッションするのが楽しくて続けられていました。英語の独り言練習で英語が伸びる方もいるらしいのですが、私は誰かが聞いてくれていた方が話すモチベーションが上がるので英会話して良かったなと思います。
    • ※iknow!:記憶忘却曲線に基づいて、英単語・日本語訳・例文1,2個をクイズしてくれる。(黙々やってもつまらないのでシャドーイングをすることにしていました。)
  • 2019年12月:英会話1年半継続。
    • 特に英語勉強の目的はまだなく進路は絶賛迷走中!でしたが、とりあえず再びIELTS受験(北大本当にありがとう)
    • スコア:overall7.5 (L:7.5 R:8.0 W:6.5 S:7.0)
    • 1日30分~1時間弱の英語の勉強でもスコア伸びて感激しました。上記アプリを使ったシャドーイングのお陰かリスニングはましになったのと、英会話の効果か話す速度が上がった(=英語のアウトプット速度が上がった)ので、ライティングで英文を書く速度も上がった印象でした。前回の受験時は、ライティングが時間内に書き終わらない…!という感じでしたが、この時の受験では割と余裕を持って書き終わりました。
    • 毎日英会話しただけで特にライティングの練習なしでもライティングのスコアが伸びたので、やはり英語の4技能は全部連動しているのだと思います。特に話す練習などのアウトプットにフォーカスすると、全体的に底上げされる気がします。

【大学6年生】2020

  • 2020年3月:白川寧々さんのサロンに参加。
    • 初めて効果的な英語の勉強法を知りました。大学受験用の英語勉強とは一線を画した、本当に実践的な英語を楽しく楽しく学べる方法は、まさに目から鱗でした。そして何よりこの頃に、「海外大学院に行く=英語が絶対に必要な環境で生きる」という決断をしたのが、大きなターニングポイントでした。
    • 丁度コロナで大学が休みになったので、ここにきて初めて「本気で」寧々さん流の英語学習を始めました。「本気で」というのは、明確な英語学習の目的を持って、アカデミックでもネイティブと互角に渡り合えるレベルを目指すことです。これまでの英語学習は、ゆるゆると毎日30分~1時間でしたが、この頃から一日最低4時間は勉強するようになりました。
  • 2020年7月:IELTSの受験はこれで最後だと決め、受験。
    • 今回は北大のサポートを受けれる時期ではなかったので自腹を切りました(2万5000円は高い…)。そしてこれまでは全くIELTS 対策をせずにぶっつけ本番で試験に臨んでいたのですが、今回初めてIELTS用に勉強しました。(寧ろ、なぜ今までは問題形式も把握せずにIELTS試験を受け続けていたのでしょう…笑)
    • 最終スコア:overall7.5 (L:8.0 R:8.0 W:6.5 S:7.5)
    • 沢山勉強したのにも関わらず残念ながらoverallは上がらなかったので相当悔しかったのですが、リスニングとスピーキングは少し上がったので、今の実力はこんなものかと納得することにしました。
    • Vocabulary sizeのテストしたら「Your vocabulary size is like that of 10 yrs old child in the US!」って言われるし、TEDもCrush courseも基本的に瞬間的に理解できないものが多いし、英語で話す度に幼稚な表現しかできなくて、毎日毎日凹んでいます。英語の勉強は果てしないですね…
  • 2021年7月:この時点で英会話3年継続。
    • IELTSを去年で卒業してから、早1年が経ちました。今は毎日の病院勤務で時間と気力を取られ、なかなか纏めて勉強できてはいないのですが、相変わらず英会話を続け隙間時間にPodcastや YouTubeを聞いています。
    • あと1ヶ月でフィンランドに渡航し、授業が始まるわけですが、アカデミックな英語にはまだまだ自信はなく不安は尽きません。しかし、改めて振り返って思うのは、毎日30分×3年分の積み重ねがなければ、決して私は今いる場所に辿り着けはしなかったということです。

まとめ

単語を一つ一つ覚えたり25分英会話したりといった日々の勉強の段階では成果は感じにくいですが、長期間で振り返ると、その毎日の小さな努力によってしか得られないものがあると実感します。だからこそ、長期的に続けるために、その日々の学習は苦にならないくらいの(そこそこ~かなり)楽しいものであるのが良いと考えます。私の場合はそれが英会話だったりYoutubeで好きな哲学者・心理学者の動画を見続けることでした。

繰り返しですが、誰もが一瞬でパーフェクトに習得できる英語の勉強法はないと思います。長い長い旅路ですが、ぜひ自分が楽しいと思える方法を見つけてください。

これを読んでくださった方が、少しでも前向きに、言語習得と向き合えることを願っています。これからも一緒に頑張りましょう…!

次回は、私がなぜ英会話を3年も続けられたのか、オススメする理由などについて書いてみたいと思います。

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この記事を書いた人

フィンランドで修士号取得(MSc), スイス大学院の博士課程在籍中。専攻は神経科学。興味は人間の脳とこころ, フェミニズム, アート, 言語学習。

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